366VEGEダイアリー

そもそも幸せな話じゃろうがい

dearest.

10/6

帰宅して、ビビンバを食べようと思って、ご飯が炊きあがるのを待っている間に、いつの間にか寝落ちしていました。次に起きて携帯を開くと通知欄が「金澤さん」みたいなタイトルのアメブロ更新通知で埋まっていて、「ああ、これは…」と思いました。それから金澤さんのブログを読んで、Twitterのタイムラインを斜め読みして、不思議と気持ちは落ち着いたままでした。まだ理解が追いついていないだけだったのかも知れません。一旦、強いお酒を開けました。それから家の周りをグルグルと歩き回りながら金澤さんのことを考えました。思い出すのは楽しい思い出ばかりで。18歳で金澤さんと出会ってから、私の青春には全部金澤さんがいるのです。「出会えてよかった」と心から思います。中西オタクだった知り合いと連絡をとると「確かに最初はそうでもないけど、後からコンサートで見た時とかにつらくなる」と言われましたが、「まあ、こっちはもう卒コンの1公演しかないんで大丈夫ッスw」と強がりました。結局、この日はほとんど眠れずにずっと歩いていました。

 

10/7

ほとんど眠れてないしまだ酒臭いしなぜか咳が止まらないしで、とりあえず休みの電話を入れました。それからさすがに少し寝ようと思ったのですが、なかなか寝付けない。布団に寝っ転がってまた飽きもせずに金澤さんのことを考えると、今度は今までは出なかった涙が、引くほど出てきました。寂しい。趣味は割と多いほうだと思っていました。「推しメン」って呼ぶのは金澤さんしかいないけど、アイドルを見てるとやっぱり楽しいし、アマプラやNetflixのウォッチリストには一生かかっても見きれないくらいの映画やアニメが溜まってるし、最近は宝塚を見に行ったり、ヒカルの碁を読んだり、ゼルダのブレワイにハマったりで時間がどれだけあっても足りないくらいだし。でも家でゲームしたり映画見たりしているのも楽しいけど、金澤さんに会いに行く楽しさには何事も敵わないのです。金澤さんに出会ってから、世界が輝いて見えるようになりました。美味しいものは前よりもっと美味しく感じるし、楽しいことは前よりもっともっと楽しく感じます。金澤さんのこと好きになる前、自分がどうやって過ごしていたか、全く思い出せないのです。「推しは推せるうちに推せ」なんて言葉が流行っています。確かにもっと早くから推せていたらな、とか考えることもありますが、それよりも私は「これからの金澤さん」と時間を一緒に過ごしたかった。体調が安定したらソロ活動ができたら、と言ってくれていますが、こんなに突然卒業してしまうなんて、こちらが思っているよりもずっと体調は良くないんじゃないかとどうしても後ろ向きに考えてしまいます。でもきっと、私が感じているよりもずっとずっと金澤さんは悔しいはずです。そのことがまたどうしようもなくつらいです。ポップミュージックの個別で「このままじゃ終われないよ~コロナでねぇ」って言っていた金澤さんが頭から離れません。悔しい。どうしたらいいんだろう。

 

10/8

全く起き上がれなかったので、また休みの電話を入れました。咳は相変わらず止まらないし、変な湿疹も出てきました。金澤さんはいつもあんなに頑張っているのに、自分はこの有様で少し情けないです。ただほとんど眠れなかった昨日とは打って変わって、この日は昼過ぎまでぐっすりと眠れました。一昨日、お米を炊いたまま何も食べてない事に気づいて、卵の雑炊を作りました。うますぎる。雑炊の才能があるのかもしれません。「オタクは推しと向き合え」みたいな文言が定期的にバズっていますが、ここ数日ほど真正面から向き合うことがつらかったことはありません。「さゆきがドライフラワーの花束を持って横アリにカチコミに来るらしい」とか「まなかんが卒業セレモニーで金澤さんに洋梨を手渡すらしい」とか「“ここだよ朋子!”の声量で壊れた会場を金澤さんが『黄色い線の~』の独唱で建て直すらしい」とか、ただひたすらしょうもないことを言って気を紛らわせていました。とにかく、私には金澤さんが必要です。「本意ではない形での卒業」と書いてありましたが、この決断が、いずれ金澤さんにとって正解だったと思えるような決断になって欲しいと願うよりほかありません。私のこれまでの人生で、一番好きになったのは間違いなく金澤さんです。だからどうか、この世の誰よりも幸せになってほしいです。心からそう願っています。